訪問看護師に限らず、看護師の方は、やりがいやキャリアアップを目指す方が本当に多いと思います。ほかの分野にもさまざまな資格があるように、訪問看護の分野にもキャリアアップのできる、さまざまな資格があります。
これからの時代、訪問医療は大きく伸びていくと言われていますので、今からさまざまなことにチャレンジしていけば、大きくキャリアアップできるチャンスがあるかもしれません。
認知症ケア指導管理士とは、一般財団法人職業技能振興会と一般社団法人総合ケア推進協議会が共同で認定する、民間の資格です。
超高齢化社会を迎えた日本国内において、増加傾向にある認知症に対応したもので、介護職の方や家族に認知症の方がいる方などが受験します。
さらに上には「上級認知症ケア指導管理士」という資格もあり、認知症ケアの指導者としてリーダーシップを取れる知識が身につきます。
認知症ケア指導管理士の受験資格は、特にありませんが、上級認知症ケア指導管理士では、まず認知症ケア指導管理士試験に合格することが必須です。
認定看護師とは、特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識を有する者として、認定を受けた看護師のことです。認定は日本看護協会がおこないます。
認定看護師は特定の看護分野において、以下の3つの役割を果たします。
訪問看護の分野では、「在宅ケア」分野で認定されています。認定看護師になるには、5年以上の実務経験(うち、3年は認定分野)、認定看護師の教育機関で受講(半年から1年・600時間)、を経て認定審査に合格した人が認定されます。
訪問看護師の場合、旧制度では21、新制度の場合19の認定看護分野があります。この認定看護分野で訪問看護師のスキルアップにつながる分野は下記のものがあります。
旧制度
新制度
認定看護師の資格を取得する場合には、受験資格を満たした上で認定審査を受験します。また、5年ごとの更新審査を受ける必要があります。審査はマークシート方式・四肢択一の筆記試験(100分)で行われ、審査料金は51,700円です。
また、受験資格は下記の通りです。
専門看護師とは、「専門看護師認定審査に合格し、ある特定の専門看護分野において卓越した看護実践能力を有することを認められた者」という定義です。「訪問看護」という分野もあります。
上記の認定看護師と共通した面もありますが、大きな違いは日本看護系大学協議会と連携し運営していることです。専門看護師になるためには、以下の条件が必要です。
この条件を満たして、認定審査に合格することで、専門看護師となります。
現在、専門看護師制度委員会によって認められている専門看護分野は14分野となっています。その14分野の中で、訪問看護師のスキルアップに繋がってくる分野としては下記内容が挙げられます。
専門看護師の資格を取得する場合には、看護師免許を取得していることに加えて上記でもご紹介している受験資格を満たした上で、認定審査を受ける必要があります。審査方法は書類審査となっており、論述式の筆記試験(120分)が行われ、審査料金は51,700円となっています。
また、専門看護師の資格は5年ごとの更新が必要となります。
特定行為研修とは、「医師の指示をその都度待つ必要がなく、あらかじめ作成された手順書に基づいて、一定の診療の補助(=特定行為)を行える看護師」を養成する研修のことです。
通常看護師は医師の指示がなければ診療補助行為ができません。それを緩和するということです。この特定行為は全部で21区分38行為あり、特定行為区分ごとに研修を受ける必要があります。
訪問看護でよくおこなわれるのは、「褥瘡または慢性創傷の治療における血流のない壊死組織の除去」など、いくつかありますが、頻度の高い特定行為を一括で受講する「パッケージ研修」も実施されています。
看護師特定行為研修を受講するためには、下記の条件を全て満たす必要があります。
特定行為研修の受講費用は30〜250万円となっています(指定研修期間や研修を実施する区分別科目によります)。ただし研修を実施する機関が厚生労働省の指定を受けている場合には、「教育訓練給付」「人材開発支援助成金」など利用できる支援制度もあります。
特定行為研修の内容は、「共通科目」と特定行為区分ごとに学んでいく「区分別科目」に分けられています。また、研修はおおむね5ヶ月から2年間の期間となります(指定研修期間や研修を実施する区分別科目によります)。
精神科訪問看護基本療養費の届出要件を満たす研修はさまざまな団体の主催で実施されていますので、自分の受けやすい方法で受講することができます。
その中のひとつとして、「JVNF公益財団法人 日本訪問看護財団」が実施している研修「精神障がい者の在宅看護セミナー」があります。同財団が実施するこちらの研修は、精神保健福祉の動向・精神科訪問看護の報酬について解説する点が特徴となっており、精神科訪問看護基本療養費の届出要件を満たす研修となっています。
「JVNF公益財団法人 日本訪問看護財団」が実施している「精神障がい者の在宅看護セミナー」については資格や職種、就業の有無を問わず受講が可能です。
こちらのセミナーはオンデマンド研修となっており、受講可能な期間においてはいつでもログインが可能。受講が終了した後には、届出書に添付する修了証がWeb上で発行されます(精神科訪問看護基本療養費の届出要件を満たしているのは保健師、看護師、准看護師、作業療法士となっています)。
「JVNF公益財団法人 日本訪問看護財団」実施の「精神障がい者の在宅看護セミナー」の受講料は、1名あたり「会員 15,400円(税込)、非会員 25,300円(税込)」となっています。
「訪問看護ステーション管理者育成研修」は、人材育成を含む人的資源の管理や安定した事業所運営を行える管理者の育成、また管理者同士の繋がりを構築するといった目的により、東京都福祉保健局高齢社会対策部により平成25年度から実施されています。
研修は「基礎実務コース」「経営安定コース」「育成定着推進コース」の3つのコースに分かれており、それぞれ受講対象者が異なります。受講を希望する場合には、東京都福祉保健財団のホームページにある申込書に記入し、メールにて申し込みを行います。
コースごとの受講対象者は下記の通りとなります(3コースとも都内訪問看護事務所の看護職を対象としています)。
研修に関する経費は東京都の負担となりますので受講者の負担はありません(ただし、オンライン研修に必要となるインターネット環境などは自身で用意する必要があります)。
ケアマネージャーとは、介護保険を利用する方の相談に乗り、適切なケアプランを立案する仕事です。
訪問看護師のなかでもケアマネージャー資格を持っている方は多くいます。訪問看護自体は、医療保険ではなく、介護保険のカテゴリーとなります。
ケアマネジャーの資格を取得するには、「介護支援専門員実務研修受講試験」に合格する必要がありますが、まず以下の受験資格をクリアすることが必要です。
看護師資格があっても、5年以上の実務経験が必要ですからハードルは高いです。また、合格率も20%未満となりますので、かなりの難関と言えるでしょう。ただ、それだけにキャリアアップには適した資格とも言えます。
ライフスタイル別に選ぶ!
東京都内でおすすめの
訪問看護ステーション特徴別
3選をチェック!
現在活躍されている訪問看護師は、どのような経緯を経て訪問看護師になったのでしょうか?その詳細を探るべく、転職する前のお話から現役での働きやすさなど、訪問看護師の生の声をインタビューさせていただきました!
仕事と休日のバランス、勤務体系、給与など人によって重視する働き方は様々。
ここでは看護師としての経験がある人に向けて「働き方別」に訪問看護ステーションを厳選しました。
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