看護師の働き方として注目されている訪問看護。看護師の資格や経験を活かしながら、病院などで働く病棟看護とは違った働き方ができ、重要性やニーズも高まっています。ここでは、病棟看護との違いや平均年収など、訪問看護師の仕事についてまとめました。参考にしてください。
自宅などで療養を行う患者の元に赴き、必要となるケアを提供するのが訪問看護師です。介護保険もしくは医療保険で訪問看護の指示を受けた方が利用者となります。一般的なイメージとして、高齢者の方や寝たきりの方が多いと思われがちですが、実際には乳幼児や小児の場合もあります。また内科系はもとより、精神科疾患や整形外科のリハビリに特化したケアなど、様々な診療科目をカバーしています。
訪問看護師の役割は、主治医の指示を受けて療養支援や治療を提供することです。在宅治療患者の主治医が作成した訪問看護指示書に基づき、健康状態のチェックや療養指導、医療処置、身体介護といった対応を行います。さらにはバイタルチェックや問診で健康状態に変化がないかチェックし、必要なアドバイスを行います。
在宅治療を行っている患者、ならびに家族の方とのコミュニケーションも訪問看護師の大切な役割になります。患者や家族の方は、ご自身の病状や回復度合いが気になるものです。また不安なことや困ったことを抱えているかもしれません。そうした事を親身に聞き出し、よりよい方法や不安を解消していくというのも、訪問看護師の重要な仕事です。
在宅治療は主治医と訪問看護師が重要な枠割を担うものですが、その他にも薬剤師、さらには介護関連のケアマネジャーや作業療法士、ヘルパーなど、在宅治療に携わるすべての方々と、適切に連携を行うことが求められます。患者のQOLに大きく関わってくるからです。
患者が必要とする様々な処置や治療を行うという点では、訪問看護も病棟看護も同じです。一方で、病棟看護では「患者が来る」のに対し、訪問看護は「看護師が行く」点は大きな違いです。
また、病棟看護は病気の治療や管理が優先されるのに対し、訪問看護では患者が望む暮らしを尊重しながら、病気の治療を進めていく、という方法になります。そのため、訪問看護は病棟看護以上に、患者のために特化した、より専門性の高い看護が求められるという傾向があります。
訪問看護師として働くことを検討されている方は、年収はどれくらいか気になる部分です。「求人ボックス」の調査によりますと、訪問看護の平均年収は約387万円、ボリュームゾーンは330万円~424万円でした。地域別では関東が384万円と最も高く、次いで東海が364万円、関西が362万円です。都道府県別では東京が427万円と平均を大きく上回っており、神奈川が417万円、埼玉が410万円となっています。
病棟看護では特別なケースを除き、1人の看護師が多くの患者を担当し、ある意味で流れ作業的な看護となってしまうことも少なくありません。訪問看護の場合、訪問先の患者に一定の時間をかけ、じっくりとより親身な対応をおこなうことができます。まさに患者の人生に寄り添って看護を提供できる、というのが訪問看護師ならではのやりがいといえます。
訪問看護師の求人は、各地域の訪問看護ステーションによって異なりますので、こまめにチェックを行いましょう。例えば看護師資格で「正看護師のみ」のところもあれば「准看護師可」の場合もあり、地域によっては「普通自動車普通免許」が必須のこともあります。ご自身の条件に合った求人を絞り込んでいきましょう。その上で、見学や面談が行えるのであれば積極的に利用し、職場の雰囲気や人間関係などをチェックしてください。
1人1人の患者に、より密接に看護を提供できるというのが訪問看護師ならではのやりがいでありメリットと言えます。また小児から高齢者、介護予防から高度医療まで幅広い診療に携わることができますので、看護師としての経験値や知識、対応力をより高めることができるというのも訪問看護師ならではの強みです。病棟看護と違って夜勤がなく、午前だけ、午後だけ、週3日の勤務、といった調整も行いやすいので、育児や介護との両立も視野に入れた働き方がしやすくなります。
現在活躍されている訪問看護師は、どのような経緯を経て訪問看護師になったのでしょうか?その詳細を探るべく、転職する前のお話から現役での働きやすさなど、訪問看護師の生の声をインタビューさせていただきました!
仕事と休日のバランス、勤務体系、給与など人によって重視する働き方は様々。
ここでは看護師としての経験がある人に向けて「働き方別」に訪問看護ステーションを厳選しました。
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